エルゴノミックなベビーキャリア

最近、話題になっているのは長時間の抱っこやおんぶも快適にできるエルゴノミックな抱っこ紐。

しかし、エルゴノミックってどういう意味でしょうか。日本語に訳すと、「人間工学」に基づくということですが、具体的にはどういうことでしょうか。

人間工学を検索すると、このような説明が出てきます。人間がより無理なく、効率的に使用できる工業デザインを研究する学問分野である。エルゴノミックデザインを一般的な製品のデザインと比較すると、概して奇抜な印象を与えやすいです。操作性も一般的な製品とはかけ離れたものが多く、当初は扱いにくい印象を受けますが、勝手がわかって慣れてくるととても使い勝手がいいと言います。(https://www.weblio.jp/content/%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%82%B4%E3%83%8E%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF)

以上の説明を抱っこ紐に関して使うと、どのようなものを想像すればいいでしょうか。

人間に無理がないと言えば、自然な姿勢を支えるっていうことです。赤ちゃんの目線から見ると、背骨の若干の自然な丸み、足と腰に優しいM字開脚を支持することです。

簡単に言うと、赤ちゃんの自然な姿勢で支える抱っこ紐です。親の目線で見てみると、同じように無理な姿勢を取らせない、体に合った適切な抱っこ紐、おんぶ紐のことを示します。

赤ちゃんの自然な姿勢と言われても、なかなか想像しずらいことだと思いますので、画像で見てみましょう。


国際股関節異形成協会によると、新生児の股関節はまだ発達の途中なので、発達の面で最も自然で適切なポジションを保つ必要があります。それ故に、赤ちゃんにとって最もメリットが大きな姿勢というのは、両膝の位置はお尻より上にあり、足が開いている状態です。(M字開脚のこと)。

赤ちゃんの自然な姿勢に合わさった抱っこ紐 (赤ちゃんにも、大人にも快適になるように調節できます):

(Source: https://hipdysplasia.org/baby-carriers-other-equipment/)

赤ちゃんの足の幅に合うように(両膝の裏まで届くように)調節できない、パネルのベースの幅が狭い抱っこ紐も存在します。国際股関節異形成協会によると、このような抱っこ紐は(特に生後6カ月まで)ベビーウェアリングという日常的に長時間にわたる使用にではなく、赤ちゃんをAからBまで運ぶツールとして使えます(詳しくはhttps://hipdysplasia.org/baby-carriers-other-equipment)。

しかし、赤ちゃんとの絆づくりや他のメリットがあるため、赤ちゃんを長時間にわたって身につけるママ、パパは自分と赤ちゃんにとっても快適で、赤ちゃんの股関節の発達に理想的な姿勢を支えるベビーキャリアを探すことをお勧めします。

小さな赤ちゃんの背骨はまだ発達中で、真っすぐではなく、丸みが入ってる感じです。運動発達の様々な段階を得て、大人の背骨と似ている形に成長していきます。正しく使用すれば、ベビーラップやリングスリング、そしてM字姿勢を重視するメーカーさんの抱っこ紐、おんぶ紐は赤ちゃんの背中も自然なポジションで支えます。


以上の写真を見てみると、赤ちゃんにとって最も快適なベビーキャリアはいわゆるエルゴノミックな抱っこ紐、おんぶ紐です。ただし、このタイプの抱っこ紐は常に赤ちゃんの成長に合わせる必要があり、使い慣れるまで少し時間がかかることもあります。その代わりに、赤ちゃんと保護者にとっても心地よいものです。